はい。というワケで、前回は「わたしの考えるベース」とはということで、なんとなくスタンス的な感覚についてつらつらと述べさせていただきました。
本日は少し角度を変えまして、ベースについて【アンサンブル編】です。
ベースは、接着剤!
最初に結論から述べてしまいますと、わたしはアンサンブルにおけるベースとは、歌(メロディ)とドラムス(リズム)をつなぐ接着剤のようなもの、だと考えています。…あくまで、個人の見解です(笑)。
イメージとしては、こんな三層構造。
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ボーカル
~~~~~
ベース
~~~~~
ドラムス
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伝わりますかね?(笑)
ベースを、ボーカルとドラムのスキ間に溶かし込むことにより、アンサンブルを滑らかにしつつガッチリ固める、という感じです(あくまでイメージです)。
ベースを弾く際には何を聴く?
ベースを他の楽器と一緒に演奏する時に、何を聴きながら(何を意識して)弾いたら良いのか?というお約束的なテーマがありまして。
何はともあれ、ドラムス!
基本的にはドラムス(ハイハットやバスドラム)というのがセオリーかなと思います。
これは、リズムの要としてのドラムスにきっちりと乗っかるという意味でとても大事です。
ハイハットを聴いていればリズムのビートをしっかり掴むことができるし、バスドラムの位置はベースを弾くべきポイントであることが多く、意識して聴いていると慎重に合わせることが可能になるワケで。
ここがビタっと合うと、とても気持ちよいです。
歌もとても大事。
そして、もう一つの視点が、歌をよく聴くということ。
よく聴きつつ、なるべくリズムを歌に寄せていく感じです。ボーカリストの中には歌のリズムにクセがある人も多く、完全に乗っかってしまうのはキケンだったりもしますが、、歌がしっかり聴けていればプレイに「歌心」が出てきます。
ちょっと話が逸れますが、歌モノのバックにおいては、この「歌心」ってのがかなり大事だと思っていまして、「ベースを弾いている」というより「ベースで歌っている」という感覚ですね。
これもやりすぎるとボーカルやその他の主要なメロディの邪魔になってしまうのですが(笑)。曲を壊さない程度に歌いつつ、彩りを加えていくイメージです。
ドラムとボーカルの狭間にベースを。
ともあれ、そうしてドラムとボーカルをしっかりと意識しつつ、その狭間を自分の出音で埋めていく。
わたしはこんな感覚で演奏をしているようです。ようです、ってのも無責任なハナシですが、、意識的にそうしてきた、というよりは自然にそうなっていた感じなので(笑)。
そんなプレイスタイルのおかげか、ボーカリストの方には一緒にやっていて「歌いやすい」とお褒めいただくことも多く(恐縮です)。
また、お仕事の依頼をいただくのは、一度合わせたことのあるドラムさんから、というパターンが最も多いです。こちらもやはり、多くの方から「一緒にやりやすい」と言っていただけます(光栄です)。
これも、幼少期からエアー読みを鍛え、顔色を窺いつつ周りに合わせて生きてきたおかげか、と思いますが(違)、こっそり言ってしまうと実は弊害もありまして、、
歌とドラムに合わせすぎてもイケません。。
他の音を意識して合わせてしまうあまり、誰かがトチったりしたら一緒に崩れてしまったり、歌につられてリズムがヨレてしまったり、ということが往々としてあったりなかったり…(苦笑)。
これはわたしの長年の課題で、要するに「自分のグルーヴ」で弾けていないことが原因なワケです。
周りをしっかり聴きつつ、自分のリズムもばっちり出して、その出し引きをうまく切り替えていけるベーシストってのが最強だな、と今は考えています。
先だって、先輩ドラマー氏からグルーヴの深い話も聞かせていただいたことだし、そこを目指して精進あるのみ…!がんばりますー!
前回の記事はコチラです。 もうちっと根本的なベース論、みたいなもの。
▼【ベースの音作りを考える】シリーズです。