ヒゲメガブログ。

ベーシスト、ワサダのブログ。ベースや子供と過ごす日々についてアレコレと。ベースの仕事、承ります。詳細は「WORKS」をご覧ください。

アップライトベース(EUB)の演奏には「脱力」が大事だと気付いた、の巻。

f:id:masakiwasada:20190424144143j:plain

はい、というワケで不敵なベーシスト、ワサダ(@wasadama)です。

前回の記事で次回ライヴのお知らせをさせてもらいました「キャタ・ザ・シャドラックと不敵な楽団」。この、やたらと長い名前のアコースティックバンド(説明も長いw)では、わたくしはエレクトリックアップライトベース(以下、EUB)、という楽器を弾いておるのであります。

 

で、ライヴに備えてEUBを弾こう、と練習しておりましたら気付いた「脱力」の重要性と、そこから一歩進んで、演奏や練習における基本的な力の入れ方、使い方などについて記しておこうと思います。

 

 

しばらく弾かないでいたら、なぜかイイ感じで弾けるように!

普段はエレキベースがメインなわたくし(歴は一応25年ほど)、EUBはエレキと比べてやっぱりデカいし、力も要るし、まだ始めて一年ちょっとなのもあり、そもそも弾くのがなかなか大変なんです。。

 ここしばらく、というか先月の不敵な楽団のライヴ(3/30)が終わってからというもの、家のアレコレやらありけんさんワンマンの準備に追われていたりで、EUBを触るタイミングがなかなかなくてですねぇ。

で。ひとまずワンマンが終わって楽団ライヴもすぐだしというコトで、だいぶ弾けなくなってるんだろうな~と思いつつ、かなり久々にEUBを手に取った先日のこと。

 

あれ?なんかラクに弾けるやん…。

 

というのも、EUBに限らずこれは楽器全般に言えるんですが、演奏にはけっこう特殊な筋肉だとか神経を使っているので、その辺をしばらく使わずに衰えるととたんに違和感が出てきたりするもんなんですね。

ところが、不思議と自然に演奏することができたのです。そういや前にもこんなコトあったなぁ、と思い返してみると、やはりあまり練習できなかった中で臨んだライヴのこと(←コラッ!w)。

 

あの時も、驚くほど自然にEUBを演奏することが出来たのでした。その日の振り返り記事で、身体の一部のように弾けた、と記しています。

不敵な楽団、川崎でライヴでした。 - ヒゲメガブログ。

 

言うても今回はエレキベースはしゃかりきに弾いていたので、その影響も少しはあるのかなと思ったり。

エレキとEUB、音から弾き心地から、絶対的に違う楽器だ!と思っていたけども、実は相通じる部分もあるのかな。使う指なんかは基本的に一緒だしね。当たり前か(笑)。

 

大きな理由は「脱力」!

あとやっぱり一番大きいのは「脱力」かと。しばらく楽器に触らずにいると、変なクセがなくなってまた自然に弾けるようになる、なんて話を聞いたことがあります。

スポーツなんかでも、クタクタになるまで練習することで、理想のフォームをつかむことができる、という話もありますね。

これって、要するに余計な力が抜けることにより、イイ感じで弾けるのだ、というコトじゃないかと思っておりまして。

力に任せず、感覚を頼りに弾くと理想のイメージに近づきやすい、みたいな。

 

…とか言うと「あんまり熱心に練習しない方がうまく弾けるのか?」なんて話にもなりかねないですが(笑)、もちろん感覚的なところは忘れていない&最低限の筋力は保持できている前提ありき、ですね。

完全に筋力が衰えている状態だと、持久力がないのですぐ疲れてしまったりしまいますので。あと当然ながら、練習しないと、ある程度の現状維持はできても、上達はしないですからね。。

演奏者は常に上達を目指すべきなのであります!力説!!(笑)

 

おっと、話が逸れた…(苦笑)。 

楽器全般の演奏、練習で大事な「力」と「感覚」

つまり、「力」と「感覚」のバランスが大事なワケですね。そもそもの練習においても、

  1. 感覚をつかむために反復
  2. 反復によって筋力を高める
  3. 感覚をつかみ、筋力がついたら
  4. 脱力を意識する

という感じですかな。完全にEUBだけのハナシじゃなくなってますけど(笑)。

演奏において、ある程度の筋力って、やっぱり重要だと思うんですよね。

上でも言ったように、演奏には特殊な身体の使い方をすることが多いので、そのための筋力をある程度まで高めてやらないとどうしても上達しない。

 

反復練習では、働かせる筋肉や動かす神経を意識しつつ繰り返す。

筋トレでも、鍛えるべき箇所を触って意識してやると効果が高まるって言いますよね。

そして筋力が高まると、どうしても力任せに弾いてしまうことがありますので、感覚を頼りに意識的に力を抜いて同じことができるようにする、と。

要なところに最低限の力だけを入れる、感じ。

力が入りすぎていると疲れやすいし、ピッチが悪くなったり音がつぶれたりと、出音にも悪影響が出てきます。

 

「いい音を考える」の記事でも触れた、レジェンドベーシスト伊藤広規さんのプレイをNHKホールで拝見したときに、「まるで呼吸をするようにベースを弾いている!」と衝撃を受けました。

そのくらい自然に、脱力して弾いているワケですね。出音も自分の声のようにまっすぐ響く。ああいうワザができないと、還暦を過ぎて3時間近くのステージをこなすのは絶対ムリですわ。。

さすがの和製グルーヴマスター。やっぱり目指すべき一つの姿です。

 

というワケでまとめ。

最後はちょっと話が脱線しましたが、「筋力」が何より大事だと思っていたEUB、「脱力」も予想以上に大事であるということに気付けたのは自分的にひとつの発見でした。

さらにこの気付きにより、演奏や練習について自分なりに考えを深められたのも大きな収穫だったなぁと。これでまた少しは上達していくといいなぁ。。

 

…はい、もっとちゃんと練習しま~す!(笑)

 

▼ アップライト関連のまとめ記事、コチラです◎

▼EUB関連の個別記事はコチラから! 

 

 

▼ベース論的な記事も、他多数ございます。ぜひ!

▼【ベースの音作りを考える】シリーズです。