発売されたのはもうかなり前になりますが、今になっても何かと話題のベース専用ケーブル、KAMINARI Electric Bass Cableです。わたくしも気に入って愛用しておりました。
この「KAMINARI GUITARS」というメーカーは、オリジナルで「KAMINARI YARDBIRD」というノンリバースサンダーバードタイプのベースを作っていて、他にもひじょーにわたくし好みのトンガったアイテムをたくさん出してらっしゃいます。
▼YARDBIRDについては試奏レビューを書いてますので、よろしければそちらも是非m(_ _)m
元々は某有名ベーシストが使ってらしたここのカールケーブルがめちゃカッコよくて、欲しいな~と長らく思ってたのですが、その後同じメーカーからベース専用のケーブルが出た!というので、今度はこちらが気になって。
楽器屋さんでは「なかなか評判イイよー」なんて話を聞きましたが、ネット上ではあまりレビューもなかったので、ひとまず買ってしまえ、と購入。
それまで使っていたベース用大定番のケーブル、Belden8412と差し替えての使用感なぞレビューいたします。
まずはざっくりポイントを目次にて。
- 何よりルックスがイカす!
- 巻きクセが付きにくく取り回しやすい。
- 音色にはミドルが特徴的。
- アタックが抑えられる感じアリ。
- にも関わらず、音の立ち上がりは速い。
- ベースがサンダーバードだと。
- ドンシャリでゴリゴリ弾きたい人より、中域を重視する人向け。
では、細かく解説していきます。
何よりルックスがイカす!
わたくし、わりと何でも見た目から入る派でして(笑)、まずはルックスの話から。単純にカッコイイですよね!(笑)
そしてプラグは金メッキが施されたノイトリック製で、見た目にもがっしり。アーミーグリーンとも呼べるカラーと合わせて、なんとも無骨でカッコよし!
全体にちょっと和風な雰囲気もあって好きです。
シンプルだけどお洒落なパッケージや、専用の収納袋なんかもポイント高し◎
巻きクセが付きにくく取り回しやすい。
外観の特徴として目立つ、鶯(うぐいす)色のシースはやわらかくすべすべで取り回しやすいです。これはタイヤのゴムみたいに固い8412に比べると大きなアドバンテージ。
巻きグセが付きにくいのも◎
音色にはミドルが特徴的。
では本題、音の方はというと。
ベルデンの8412は低域が比較的出やすく、価格もお手ごろでベース用では大変にポピュラーなケーブルです。
一方、KAMINARIのケーブルは中域にこだわって作られており、ベースらしい素直な出音が売り、とのこと。
アンプで鳴らした時のわたくしの第一印象としては、8412と比べると若干ローがおとなしく、ミドルがパツンと張っています。中域のゴムゴムしたところが前に出てくる感じ。
あくまで8412との比較なので、これが楽器の素直な音なのか、と言われると、それは分からないのですが(笑)。
アタックが抑えられる感じアリ。
僕のプレベはキャラクターとしてアタックが強めに出るので、アンプによってはEQで調整しないとトレブリーで薄っぺらい音になりがち(特にアンペグのトランジスタものは相性が良くない。。)
なんですが、こちらのケーブルを使うと、ハイを下げなくてもアタックが少し抑えられつつ、ミドルの「ムゥッ!」とくるところがイイ感じで付いてきてとても好感触でした。
にも関わらず、音の立ち上がりは速い。
8412よりはレンジが狭いと言うか、多少ハイ落ちするんでしょうかね、それでもミドルの出方のせいか、音の立ち上がりは早い印象です。
それから高音弦でハイポジションに行った時に音圧が下がりにくく気持ち良くて、ここは個人的に高ポイント。
総評として、プレベではミドルがほどよく肉付けされ、音のまとまりが良くなった感じでした。
僕のプレベは8412よりこっちの方が相性が良いのかもしれません。
ベースがサンダーバードだと。
一方、わたしのメイン機であるGibsonサンダーバードでは。こちらはもともと中低域が強く出る楽器なのですが、やっぱりミドルがさらに出ます。
そのおかげで音の線が太くなる感じアリ。
で、やはりアタックが少し抑えられるので、ヌケはやや悪くなりますが、全体の存在感は増している印象です。イナタい方面にパンチが出る印象。
なので歪ませたりして指でブンブン弾くのには良いかな。ピックでアタック出しつつガツガツ弾くとなると8412の方が相性がイイかも。
ま、この辺は好みの問題ですな。ジャズベやアクティブものと合わせると、また違った印象にもなるんでしょうね~。
ドンシャリでゴリゴリ弾きたい人より、中域を重視する人向け。
モダンなドンシャリサウンドでゴリゴリバキバキ弾きたい人ではなく、中域を重視した音作りをする人に向いています。ベース本体を試奏した時も感じたんですが、このKAMINARI GUITARSというメーカーは中域にこだわってモノ作りをしている印象です。
わたし個人としても、ベースの音作りのキモはミドルにアリ!と思っている派なので、非常に共感できますね~。
ケーブルを替えるのって、劇的に音が変わったりするワケではないけども、確実に変化はあるので、色々試してみるのも楽しいと思います。
個人的にはこの辺はこだわると奥が深すぎるので、あまり深入りしないようにはしていますが(笑)。
ちなみに現在はこのケーブルを経て、日の出光機の「MONONOFU」を愛用しています。こちらも面白いケーブルですので、いずれ紹介出来ればと思っております!
▼他レビュー系記事も合わせてどうぞ!!