ヒゲメガブログ。

ベーシスト、ワサダのブログ。ベースや子供と過ごす日々についてアレコレと。ベースの仕事、承ります。詳細は「WORKS」をご覧ください。

ベースの「いい音」って、どんな音?

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はい、というワケで不敵なベーシスト、ワサダ(@wasadama)です。

4月だし新学期だし、というコトで?(笑)新シリーズ【ベースの音作りを考える】なんてのを展開していこうと思います、はい。

まずはその第一回。

ベースの「いい音」って、どんな音?

です。

ベースの音作りを考える上で、まず目指すべきなのが「いい音」。でも、よく耳にする、この「いい音」とはなんぞや?というところをテーマにいたします。

 

 絶対的な「いい音」というものはない!

25年のベース経験から、まず個人的な見解を申しますと、、コレです(笑)。こう言ってしまうと身もフタもない感じですが、そもそも、「いい」という表現自体がふわっとしてますからね。

いい音というのも、個人的な好みとか、シチュエーションとか、楽曲によっても変わってくるはずなのです。人の数だけ正解や意見がある、的なものですね。

わたしの考えるベースの「いい音」とはどんなものか。

では、ベース人生において、わたしが自分の中に築いた「いい音」論を展開してみたいと思います。

楽曲やシチュエーションに合っている

何はともあれ、ここがひじょーーーーに重要!

例えば、バラードや歌モノだったら少しアタックを抑えたやわらかタッチの音、ツインギター&疾走系ビートな曲であれば、少し歪んでいたりアタック強めサウンドがカッコいい、みたいな。

楽曲によって、ハマるサウンドって違いますよね。それをうまくつかんだ音作りをしていると、「お、いい音」と感じるワケです。

弾いていて&聴いていて気持ちが良い

それから、コレもかなり大事。うるさくない、というか耳ざわりが良いというのかな、そんな音が好みです。

「ベースの音作り」というと、昨今の風潮として「ドンシャリ」というキーワードが出てくると思うんですけど、個人的にはアレ、ちょっと苦手。。

ドンシャリに寄せていくとどうしても耳ざわりという点では気持ちよくなくなってくるし、自分的にベースの音作りの中で一番重要なのがミドルだと思っているので、そこを削ってしまうなんてー!!という感じ(笑)。

ま、使い方によってはカッコよくなったりもしますけどね。わたしの考えるいい音とは少し違うかなぁと。

ベースらしい音である

して。「ベースらしい」というのもちょっと抽象的な表現ですが、言い換えると、「ほど良いローとアタック感のある音」って感じ。

世の中にはギターっぽいサウンドで弾く人や、プレイもギターっぽい人たちが多数いらっしゃいまして、要するに「ベースらしくない」というところに個性を見出しているタイプ。

それはそれでカッコいいと思うし、ソロのプレイヤーだったらむしろ良いのですが、わたしのように、あくまでもバンドの中で低音を支える役目が主であるプレイヤーとしては、ベースはベースらしくあることが一番だよなぁと。

そういう意味で、ベースらしい音がいい音だ、と言いたいワケです。

※高校時代はビリーシーンが大好きでした…(笑)←

 

そう言えば以前の記事で「ベース論」的なものを書いた際に、ベースの良さって、「二番手のカッコ良さ」にある、というようなことを書いたんですが、音作りという面でも、実は自分が目指すのは同じようなところである、というコトに今、気付きました(笑)。

 

 ▼ちなみにその過去記事はコチラ
わたしの考える「ベース、もしくはベーシスト」とは。
https://www.wasadama.net/entry/2018/10/15/220000

 

一番前に出てはいけないし、引っ込みすぎて聴こえないのもダメ、です、はい。

存在感(充実したミドルと、ほど良いロー)があって、ちゃんと聴こえる(ちょうど良いアタック感)けど、うるさくない。

という、二番手的な絶妙なサジ加減(笑)を踏まえると、ベースらしい「いい音」ってのが見えてくる、のではないかと!力説!!(笑)

目指すべきは伊藤広規さんや細野晴臣さん

個人的なフェイバリットベーシストとして、最近ではわたしは伊藤広規さん(山下達郎BAND、他)と細野晴臣さん(はっぴいえんど、YMO他)さんを挙げることが多いです。

このお二方、ちょっとタイプは違いますが、どちらもプレイはもちろん、ベースサウンドの面でも手放しで「いい音!」と言える音を奏でていらっしゃいます。

特に伊藤広規さん(勝手に大先生と呼んでいます:笑)は、わたしが時折サポートをしている華菜枝さんのプロデュースもされている関係で、生のプレイを間近で見る機会がちょいちょいありまして、そのサウンド、テクニックには毎度圧倒されるのです。。

この辺はまたちょっとうるさく語りたいところですが(笑)、広規さんは右手のコントロールがとにかく神がかっていまして、機材もさることながらその右手で素晴らしい音を鳴らしている、と推察されます。

 

楽曲にハマっていて、聴いていて気持ちよく、ベースらしい存在感があってうるさくない。まさにコレです。

ベース単体で聴くとけっこうドスが効いてる音なんですけどね(笑)、それを右手の使い方で曲に溶かし込んでいる感じ。ほんと神ワザです。

 

参考までにライヴ動画を貼っておきます。マジで気持ちよい音~!!

www.youtube.com

 

それから細野晴臣さんについても少し。わたしは昔ユーミンがけっこう好きで。

ベースが気持ちイイな~と思いつつよく聴いていたワケなんですが、ふとした時に「ん?俺が好きなのはユーミンじゃなくて、このベースの音なんでは?」と思い、調べてみると好きな曲でベースを弾いているのは主に細野さんだった。それから一気に好きなベーシストになったのです(笑)。

もはや佇まいとか存在感とかも含め、手放しに好きなミュージシャンでございます。「ベーシスト」という括りもあの方には当てはまらないくらいマルチな天才ですよね。

 

 

かの有名な「卒業写真」とかね、曲も歌もいいけども、ベースの音&プレイもヤバいんですよ!細野さんはアタックを抑えた音が特徴的なんですが、それでもちゃんと前に出て聴こえるし、その上でプレイや音使いで主張してくるアンビバレンツな感じがまたサイコーだったり(笑)。

 

「卒業写真」の収録アルバム、当然のように名盤です。超オススメ!!

ま、わたくしなんぞがこのお二方の域に達するのは、三回生まれ変わってもムリかとは思いますが、、彼らのベースサウンドが、ひとつの指標として常にアタマに置いている音なのでございます。

まとめ

最後にポイントをもう一度。わたしの考えるベースの「いい音」とは。

  • 楽曲やシチュエーションに合っている
  • 弾いていて&聴いていて気持ちが良い
  • ベースらしい音である
  • 目指すべきは伊藤広規さんと、細野晴臣さん

です。

繰り返しますが、ベーシストの数だけ、それぞれが考える「いい音」というのが存在すると思うので「絶対的にいい音」というモノはありません。

コチラは個人的な見解ではありますが、わたしが25年に渡りベースを弾いてきた中で辿り着いた、ひとつの結論です。

皆さまがいい音を追及する上での参考になれば幸い、であります。ご意見、ご感想などもぜひ聞かせてくださいませ~!

 

  ▼【ベースの音作りを考える】まとめ記事です。 

▼ 【ベースの音作りを考える】シリーズの他記事はコチラです。

 

▼こんな過去記事もございます。よろしければ是非。